医学部の受験生が共通テストなどの各種試験を無事に通過するためには、高い得点率が求められます。
しかし、この共通テストでの得点率が振るわず、8割程度であった場合、合否にはどのように影響するのでしょうか。
8割の得点率と言えば合格ラインのギリギリの数字ですから、受験生の方にとっては、試験をパスできるのかどうか、もしくは二次試験ではどうなってしまうのか気になるところのはずです。
そこで今回の記事では、共通テストの得点率が8割だった際の合格の可能性を、データをもとにしながら解説するとともに、二次試験までの対策についても解説していきましょう。
Contents
国公立大学医学部なら8割の得点率でも合格の望みあり
共通テストの得点率が8割程度だった場合、国公立大学医学部の合否判定はどのようになってしまうのでしょうか。
結論からお話ししますと、国公立大学志望の方であれば、多くの医学部において合格の望みがあると、試験の結果から読み取ることができます。
このような事実をお伝えすると、「本当にそうなの?」と意外に思う方もいるかも知れません。
そこで、本項では下記表に、共通テストにおいて8割程度の得点率でも合格が可能な医学部を、2022年度のデータをもとに紹介していきましょう。
▼2022年度の共通テストにおいて約8割の得点率でも合格可能であった医学部表
大学名 | 共通テスト得点率 |
北海道大学医学部 | 82% |
秋田大学医学部 | 78% |
山形大学医学部 | 75% |
千葉大学医学部 | 82% |
群馬大学医学部 | 78% |
大阪公立大学医学部 | 83% |
三重大学医学部 | 80% |
徳島大学医学部 | 80% |
鹿児島大学医学部 | 78% |
琉球大学医学部 | 80% |
※パーセンテージはすべて前期日程を参照したもの
上の表をご覧いただければわかるとおり、国公立大学医学部であれば、共通テストにおける得点率が8割程度でも十分望みがあると言えます。
上記の医学部以外にも旭川医科大学医学部(74%)、岡山大学医学部(82%)なども射程圏内に入りますので、ひとまずは安心できると言えるでしょう。
しかし、有名医学部や名門とされる医学部、たとえば、大阪大学医学部や横浜市立大学医学部、東京医科歯科大学医学部などは、8割の得点率ではとても歯が立ちません。
また、東京大学や京都大学を受験する場合の合格可能性については、言及する必要もないでしょう。
このことから、どこでもよいから医学部に合格したいといった方であれば、上述したように望みはありますが、そのような方は少数派のはずです。
みなさん、それぞれに志望校があるはずですから、そこに合格するためには8割の得点率では心もとないと言えます。
また、今年度の共通テストにおいても同様の得点率で受かる保証はどこにもないため、そういった意味でも、日ごろからしっかりした努力をしておく必要があります。
私立大学医学部の共通テスト利用入試では厳しい現実
続いて、国公立大学医学部のときと同じく、私立大学医学部のケースも見ていきましょう。
私立大学医学部の共通テスト利用入試では、残念ながら得点率8割程度では、厳しい合否判定がくだされてしまいます。
たとえば、順天堂大学医学部における合格ラインの得点率は88%、帝京大学医学部では86%となっており、国公立大学医学部と比較しても高い数値です。
また、杏林大学医学部が84%、東海大学医学部の地域枠(神奈川県地域)も84%と軒並み8割台半ばになっており、こちらも国公立大学医学部を上回る数値となっています。
加えて、私立大学医学部の中で最も低い合格ラインの埼玉医科大学であっても、80%の得点率が要求されていて、国公立大学医学部のときのような8割台を下回る得点率でも受かる医学部は存在しません。
このことから、私立大学医学部を志望している人にとっての二次試験は、国公立大学医学部のものよりも、さらに苦しい戦いとなるでしょう。
私立大学医学部へ進みたいと願っている受験生の方は、後述する二次試験対策を参考にして、合格のための方策として生かしてください。
共通テストで得点率8割だったときの二次試験までの対策は?
共通テストの得点率がおよそ8割だった場合の、合否判定は前述のとおりです。
国公立大学医学部では合格の可能性のある医学部が存在しましたが、今年度も同様の得点率で合格できるとは限りません。
また、私立大学医学部の場合は、上で示したように、国公立大学医学部よりも厳しい戦いが、今年度においても予想されます。
そこで、こちらの項では共通テストの得点率が、万が一、8割程度であったときの二次試験までの対策を紹介していきましょう。
まずは気持ちの切り替えから始める
共通テストでの得点率が思わしくなかった場合の対策として、最初に実行すべきなのが、気持ちの切り替えを行うことです。
なぜなら、気持ちが落ち込んだままではモチベーションが上がらず、机に向かうこともなくなってしまうからです。
また、仮に勉強を始めてみたところで、いつもどおりのパフォーマンスを発揮するのは不可能でしょう。
さらに言うと、気持ちが沈んだままでは、何事もネガティブに捉えてしまうことからストレスのもととなり、「コルチゾール」というホルモンが脳の指令によって分泌されてしまいます。
コルチゾールは、別名「ストレスホルモン」と呼ばれるホルモンで、分泌が続くと胃腸の機能の落ち込みや血行の悪化、視覚を除いた感覚の低下など、様々な悪影響が人体にあらわれるため、受験勉強どころではなくなってしまいます。
以上のことから、共通テストで思いどおりの結果が出なかったときには、まずは気持ちを切り替えることから開始すべきと言えるのです。
配点を意識した対策をする
共通テストの結果が8割台だった場合の対処法の一つとして、二次試験の配点を意識した対策の実施も忘れてはいけません。
なぜなら、医学部の二次試験では共通テストとは違い、各医学部による独自の試験が課されるため、それぞれで科目や配点に違いが見られるからです。
たとえば、英語を重視している医学部であれば、英語の配点がほかの科目よりも高めに設定されますし、数学や理科が重要視されている場合にも同様の措置が行われます。
このような医学部が志望先であれば、その医学部が重視している科目を優先的に勉強することで、巻き返しを図ることも可能です。
入試方法を変更する
私立大学医学部には、共通テストを利用した入試方法以外にも、一般選抜という入試方法も設けられています。
そのため、仮に共通テストで8割の得点率であった場合でも、一般選抜に切り替えることで、一から出直すことが可能です。
また、基本的に私立大学医学部の一般選抜の二次試験では、国公立大学医学部とは違い個別学力検査は行われません。
小論文と面接試験のみが評価基準となることから、学力に自信のない人でも勝負に出ることができます。
浪人も視野に入れて予備校の利用も検討する
共通テストの結果が芳しくないときは、浪人も視野に入れて、予備校の利用を検討しておくことも価値ある選択肢となり得ます。
これは、見切りをつけるという意味ではなく、あえて来年度のことも考えておくことで、万が一のときにも、すぐにスタートが切れるようにするという意味での提案です。
あらかじめ優秀な予備校を探しておき段取りをつけておけば、最初からライバルたちを突き放せますので、仮に受験に失敗してしまった場合であっても、リードしながら学習を進めることが可能です。
そして、肝心の予備校選びですが、最近では従来型の予備校に加えて、オンライン形式の予備校も人気を集めています。
オンライン形式の予備校では、自宅で学習ができたり通学の時間が節約できるといった、これまでの予備校にはなかったメリットがあるため、こちらのタイプの予備校も候補に加えておくことをおすすめします。
本気で医学部合格を目指すなら京都医塾
医学部の受験生の多くが受けることになる共通テストですが、同テストの成績がいまいちであった場合には、何らかの二次試験の対策を講じる必要があります。
その際の手段の一つとして、予備校の利用も検討しておくことを前項で提案しました。
あえて次善の策を用意しておくことで、次年度にはロケットスタートで発進できるという大きなメリットがあります。
そこで、私たち京都医塾がおすすめしているのが、誰でも手軽に、かつ本格的な授業が受けられる当塾によるオンライン予備校です。
京都医塾は元来、従来型の予備校として受験生の皆様を支援してきた予備校ですが、最新鋭のサポート技術でもお支えすべく「京都医塾オンライン校」を開校して、多くの受験生の方々のバックアップにあたっています。
オンライン校であっても、従来型の予備校のときと同様、一流の講師と一流のカリキュラムでサポートしておりますので、安心してご利用いただけます。
ここから先は、そんな京都医塾オンライン校の指導内容などについて紹介していきましょう。
オンライン環境の強みを存分に生かした京都医塾ならではの授業
本校では、オンライン環境の強みを徹底的に生かした授業を取り入れて、指導にあたっています。
その最たる例とも言えるのが、2台のタブレットを用いた、リアルタイムの双方向授業です。
この授業形態における1台目のタブレットは、講師の姿と板書内容が同時に表示される仕様になっています。
したがって、学習に必要な内容と一緒に、講師の表情や身振り手振りが同時に視界に入るため、授業への没入感が一気に高まります。
そのため、集中力の維持と向上が図られ、たとえ画面越しでも充実した学習体験を得ることが可能です。
また、2台目のタブレットには、上述した板書内容が自動的に表示される仕組みになっており、受験生の方には、重要事項と思われることをメモしていただきます。
そして、この受験生の方のメモは講師側が持つタブレットでも共有しており、必要に応じて添削やアドバイスをリアルタイムで書き込んでいきます。
こういった取り組みは、対面式の授業では物理的に不可能であることから、まさにオンライン授業ならではのアドバンテージと言えるでしょう。
このように京都医塾オンライン校では、ネットを介したリアルタイム双方向授業であることの強みを存分に生かして、実際の授業にも負けないクオリティの学習体験をみなさまにご提供しています。
最高のオンライン授業を受けて医学部合格をより確実なものにしたいという方は、ぜひ本校をお選びください。
受験生の都合に合わせてカリキュラムを柔軟に提案
京都医塾オンライン校を利用される受験生の方々は、現役生の方から高卒生の方まで幅広くいらっしゃいます。
そして当然のことですが、現役生の方と高卒生の方では、一日に机に向き合える時間にも違いが生じます。
このことから、本校では、両者のご都合に合わせたカリキュラム作りをサービス立ち上げ当初から、心がけてきました。
ここで現役生の方の例をあげますが、現役生の方の場合、学校生活との両立が可能なカリキュラムの作成が必須条件です。
したがって、平日は夜間学習を中心に行うとともに、集中的な学習は土日を利用して行っていきます。
一方で、高卒生の方の場合は、時間をフル活用してできる限り多くの授業を盛り込み、学力向上に生かしていただいております。
オンライン三者面談による保護者様への定期報告も実施
京都医塾オンライン校では、受験生の保護者様へ対するケアも非常に重要視しています。
なぜなら、保護者様のご協力があってこそ、はじめて医学部合格という偉業がなされると考えているからです。
そのため、本校ではオンラインによる三者面談を定期的に行い、お子さまの学力の進捗状況や得手不得手の報告、加えて担当講師からの各種アドバイスなどをさせていただいております。
また、この三者面談は、ご希望があれば京都にて対面でも承っております。
実際にお会いした方がオンラインでの面談よりも信頼感が醸成できたり、協力関係が深まるということもございますので、ご遠慮なくお気軽にお申し付けください。
まとめ
医学部の入試では、共通テストの得点率が合否のわかれ目となることが、少なくありません。
そのため、得点率が8割程度であった場合には、二次試験での苦戦は必至と言えるでしょう。
したがって、無事に合格を勝ち取るためには、様々な二次試験の対策を講じる必要があります。
そんな二次試験の対策ですが、あえて次善策として、来年度の予備校通いを検討しておくということも大切と言えます。
なぜなら、あらかじめ予備校通いの段取りを組んでおくことで、次年度のロケットスタートにつながるからです。
そこで、私たち京都医塾がおすすめしているのが、誰でも手軽に、かつ本格的な授業が受けられる当塾によるオンライン予備校です。
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オンライン校であっても、従来型の予備校のときと同様、一流の講師と一流のカリキュラムでサポートしておりますので、安心してご利用いただけます。
当校にあなたの指導役を担当させていただければ、長年培ってきた受験ノウハウを駆使して、必ずや合格へ導いてみせましょう。
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