岩手医科大学医学部は、東北の医療を長年にわたってけん引する役割を担ってきた医学部の一つです。
同校は、全国的に見ても数の少ない医学部と歯学部を併設した医学部であり、この特徴を生かした「医・歯連携講座」を実践して学生の教育に生かしています。
今回の記事では、そんな岩手医科大学医学部の特色や入試などにまつわる情報を、一気に解説していきましょう。
岩手医科大学医学部の特色
最初に、岩手医科大学医学部の特色について紹介していきます。
同校では、先ほども軽く触れたとおり「医・歯連携講座」を通じて学生の教育を実践していますが、ここではこの講座について深掘りして解説していきましょう。
医・歯連携講座とは、読んで字のごとく医学部と歯学部の連携を学ぶ講座ですが、実は通常の講座のほかにも、実習を通じながら連携力の修得を行うとともに、全身レベルで疾病を診る能力も養います。
そのため、医師として必要な多面的な実力の向上を図ることができます。
岩手医科大学医学部の入試方法
ここからは、岩手医科大学医学部の入試方法について詳しく見ていきます。
同大学医学部では、大きく分けて5種類の入試方法がありますが、ここでは各入試方法の募集人員や試験科目と配点、入試の日程などについて見ていきましょう。
一般選抜
まずは、一般選抜の解説をしていきます。
募集人員
岩手医科大学医学部の2024年度の一般選抜における募集人員は、総員73名の予定です。
同年度の岩手医科大学医学部の募集人員の総数は130名ですので、過半数を占める大規模な募集枠と言えます。
試験科目と配点
岩手医科大学医学部の2024年度における一般選抜では、一次試験と二次試験の両方の試験を用いて合否の判定をくだします。
こちらの項では両試験の試験科目と配点を、一次試験、二次試験の順に下記表にまとめました。
▼2024年度における岩手医科大学医学部の一般選抜・一次試験の試験科目、並びに配点表
教科 | 科目 | 配点 | 備考 |
数学 | 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B | 100点 | – |
理科 | 物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物の3科目の中から2科目を選択 | 150点 | – |
英語 | コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ英語表現Ⅰ・Ⅱ | 100点 | – |
上記一次試験を無事に通過した人は、二次試験の受験資格を得ることができます。
二次試験では、一人15分程度、配点50点の面接試験が実施される予定です。
入試の日程
最後に、入試の日程についても見ていきます。
詳細については、下記表をご覧ください。
▼2024年度における岩手医科大学医学部の一般選抜の日程表
出願期間 | 試験日 | 合格者発表日 |
2023年12月4日か2024年1月5日 | 一次試験:2024年1月17日 二次試験:2024年1月26日、27日から1日を選択 | 一次試験:2024年1月23日 二次試験:2024年2月1日 |
一般選抜(地域枠C・地域枠D)
続いて、一般選抜(地域枠C・地域枠D)の解説をしていきます。
募集人員
2024年度における岩手医科大学医学部の入試では、一般選抜(地域枠C・地域枠D)も実施される見通しです。
こちらの枠は広く全国から医学生を募集するために設置されたものですが、地域枠Dの方は初期研修の診療科が産婦人科、小児科、総合診療科のいずれかに限定されてしまいます。
そのため、これらの診療科以外を希望している方は、地域枠Cの方を受験してください。
試験科目と配点
岩手医科大学医学部の上記年度における、一般選抜(地域枠C・地域枠D)の試験科目と配点は、通常の一般選抜のものに準ずると公式でアナウンスがされています。
そのため、同募集枠を志望中の方は、上述した一般選抜の試験内容を参考にして学習を進めていってください。
入試の日程
最後に、入試の日程についても見ていきます。
詳細については、下記表をご覧ください。
▼2024年度における岩手医科大学医学部の一般選抜(地域枠C・地域枠D)の日程表
出願期間 | 試験日 | 合格者発表日 |
2023年12月4日から2024年1月5日 | 一次試験:2024年1月17日 二次試験:2024年1月26日、27日から1日を選択 | 一次試験:2024年1月23日 二次試験:2024年2月1日 |
学校推薦型選抜(公募制・地域枠A・地域枠B・秋田県地域枠)
次に、学校推薦型選抜(公募制・地域枠A・地域枠B・秋田県地域枠)の解説をしていきます。
募集人員
岩手医科大学医学部の2024年度入試における、学校推薦型選抜(公募制・地域枠A・地域枠B・秋田県地域枠)の募集人員は、全部で37名の予定です。
内訳は、公募制が12名程度、地域枠Aが15名、地域枠Bが8名、秋田県地域枠が2名となっています。
これらの枠のうち公募制は、その名のとおり全国規模で人員を募集するための枠です。
一方で、地域枠Aは岩手県出身者に出願が限定されているほか、同Bについても東北出身者(ただし、岩手県出身者は出願不可)に出願が限定されています。
学校推薦型選抜の出願を予定している受験生の方は、上記事項に注意しながら検討を進めてください。
試験科目と配点
2024年度入試における岩手医科大学医学部の学校推薦型選抜(公募制・地域枠A・地域枠B・秋田県地域枠)の試験科目と配点についても確認していきましょう。
同試験では、4種類すべての推薦枠で同一の問題が課せられますので、ここではまとめて表記していきます。
▼2024年度における岩手医科大学医学部の学校推薦型選抜(公募制・地域枠A・地域枠B・秋田県地域枠)・一次試験の試験科目、並びに配点表
教科 | 科目 | 配点 | 備考 |
数学 | 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A | 100点 | – |
理科 | 物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物、の3科目の中から2科目を選択 | 150点 | – |
英語 | コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ英語表現Ⅰ・Ⅱ | 100点 | – |
上記表を確認すると、一見して一般選抜と同じ試験内容にも思えますが、数学Ⅲと数学Bが外れていることから難易度が低下しているものと判断できるでしょう。
そして上記一次試験をクリアした人は、二次試験を受けることができます。
二次試験では、一人あたり15分間の個人面接1回と一人あたり5分間の課題面接が2回行われますが、配点は100点で一般選抜の2倍となっています。
入試の日程
最後に、入試の日程についても見ていきます。
詳細については、下記表をご覧ください。
▼2024年度における岩手医科大学医学部の学校推薦型選抜(公募制・地域枠A・地域枠B・秋田県地域枠)の日程表
出願期間 | 試験日 | 合格者発表日 |
2023年11月1日から同年11月10日 | 2023年11月18日 | 2023年12月1日 |
総合型選抜(地域医療医師育成特別枠)
続いて、総合型選抜(地域医療医師育成特別枠)の解説をしていきます。
募集人員
岩手医科大学医学部の2024年度入試における総合型選抜(地域医療医師育成特別枠)の募集人員は、総員8名の予定です。
評定平均が3.8以上でないと出願資格が与えられませんので、学校の授業も真面目に取り組んでおく必要があります。
試験科目と配点
2024年度入試における岩手医科大学医学部の総合型選抜(地域医療医師育成特別枠)の試験科目と配点は、学校推薦型選抜に準ずるとアナウンスがなされています。
同募集枠を受験希望の方は、先述した学校推薦型選抜の試験内容をもとにして、受験対策を講じてください。
入試の日程
最後に、入試の日程についても見ていきます。
詳細については、下記表をご覧ください。
▼2024年度における岩手医科大学医学部の総合型選抜(地域医療医師育成特別枠)の日程表
出願期間 | 試験日 | 合格者発表日 |
2023年11月1日から同年11月10日 | 2023年11月18日 | 2023年12月1日 |
学士編入学者選抜
次に、学士編入学者選抜の解説についてもしていきましょう。
募集人員
岩手医科大学医学部の2024年度の学士編入学者選抜における募集人員は、若干名と発表されています。
こちらの募集枠は一般的な地域枠と同じく、医学部を卒業した後に指定の病院での勤務義務が課されますので、このことを念頭に置いて出願を検討してください。
試験科目と配点
続いて、岩手医科大学医学部の2024年度における学士編入学者選抜の試験科目と配点についても確認していきましょう。
こちらの項では、同試験の試験科目と配点を下記表にまとめました。
▼2024年度における岩手医科大学医学部の学士編入学者選抜・一次試験の試験科目、並びに配点表
教科 | 科目 | 配点 | 備考 |
生命科学全般 | 一般教養・細胞生物学・解剖学・生理学・生化学・病理学総論・細菌学・免疫学の履修範囲より出題 | 100点×2 | – |
一次試験では、上記課題ほか配点50点の小論文試験が課されますので、文章力についても磨きをかけておいてください。
そして、一次試験を無事に通過した人は二次試験へと進みます。
二次試験では配点50点の面接試験が実施されますが、こちらの評価が一定基準に達しなかった場合、学力検査で上位に位置していても不合格となってしまいますので、注意が必要です。
学士編入学者選抜を受験予定の方は、面接対策にも万全を期し万が一のことがないように配慮しましょう。
入試の日程
最後に、入試の日程についても見ていきます。
詳細については、下記表をご覧ください。
▼2024年度における岩手医科大学医学部の学士編入学者選抜の日程表
出願期間 | 試験日 | 合格者発表日 |
2024年1月22日から同年2月2日 | 一次試験:2024年2月13日 二次試験:2024年2月2日 | 一次試験:2024年2月16日 二次試験:2024年2月28日 |
岩手医科大学の学費
2024年度入試の岩手医科大学医学部の学費は、6年間で34,000,000円と発表されています。
ただし、学校推薦型選抜Aと学士編入学者選抜の学費は異なっており、それぞれの6年間における合計金額は前者が4,400,000円、後者が35,000,000円となっています。
学校推薦型選抜Aのみ学費が抑えられていますが、これは奨学金が給付されるためです。
2023年度入試からの変更点
2024年度における岩手医科大学医学部の入試では、前年度と変わりなく学生の募集が行われる見通しです。
募集枠や試験内容の変更はアナウンスされていませんので、このことを踏まえつつ受験勉強に励んでください。
本気で岩手医科大学医学部合格を目指すなら京都医塾
岩手医科大学医学部では、一般選抜のほかにも数多くの地域枠を設けて広く学生を募集しています。
これもひとえに医療のさらなる拡充を目指してのことですが、そうであっても医学部である以上、多難が待ち受ける試験だけは避けられません。
多くの受験生の方々もご存じのとおり医学部の入試では、一瞬の油断が命取りになりかねない問題だけが課されますので、高度な学習を長期にわたってし続ける必要があります。
このことから、受験生の方の中には個人レベルの学習ではなく、予備校を活用した高効率な学習の機会を得たいと感じている人も、多いのではないでしょうか。
そういった方々の頼りになるのが、医学部入試の特化型予備校である「京都医塾オンライン校」です。
京都医塾オンライン校は、医学部入試を突破するために必要な指導を実践し、これまでにも多くの受験生を合格へと押し上げてきた予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾オンライン校の指導内容などについて紹介していきましょう。
2台のタブレット端末で行う先進的オンライン授業
オンライン授業を進めていく中では、スムーズな講師とのやり取りや対面授業にも負けないライブ感が重要です。
なぜなら、講師とのスムーズなやり取りが満足に取れない授業では、疑問が生じたときに質問ができないばかりか、集中力の低下を招いてしまうからです。
またライブ感の欠ける授業も同様に、集中力が下がる原因となり得ます。
そのため京都医塾オンライン校では、上記のような状況に陥らないために、2台のタブレット端末を利用したオンライン授業を実践中です。
この端末には、それぞれの役目が割り当てられていて、1台目のタブレットは受験生の方のノート用端末として使用していただきます。
授業中に重要だと感じたことを書き込んでいただけますので、自由にお使いください。
そして2台目のタブレットには、講師の姿と板書内容だけを映し出すシステムが採用されており、対面式の授業にも引けを取らないライブ感を担保する役目を果たしています。
さらに、講師とのコミュニケーションについても、それぞれが顔を向き合わせながらやり取りをいたしますので、受験生の質問にもすぐに気づくことができ、解決へと導くことができます。
岩手医科大学医学部へも合格者を多数輩出!
京都医塾オンライン校の大きな強みの一つが、岩手医科大学医学部へ合格者を多数輩出していることです。
少なくとも過去5年間の中で、合格者を輩出できなかった年度はございません。
もちろん、それ以外の医学部への合格実績も盤石で、国公立大学医学部、私立大学医学部問わず、例年多くの医学部へと受験生の方々を送り出しています。
このように当校では、毎年優れた実績を打ち立てていますので、オンライン予備校選びで現在お悩み中の方でも、安心しておいでください。
オンライン自習室で良質な学習をサポート
猛烈な競争に勝ち抜く必要のある医学部受験。
そんな医学部受験でライバルたちに差を付けるためには、授業外の学習も必要不可欠です。
そのため京都医塾オンライン校では、受験生の方々をサポートする取り組みの一環として、手軽に利用できるオンライン自習室を用意しています。
このオンライン自習室はオリジナルの設計になっており、完全ミュート状態で使用できるほか、第三者の顔などが映し出されることもありません。
したがって、長時間にわたる学習でも集中力を切らさず机に向かうことができ、学力を順調に伸ばしていくことが可能です。
まとめ
東北の医療拡充のために、独自の教育を行っている岩手医科大学医学部。
同校は歯学部と医学部の両学部を有しているという強みを生かし、両学部を連携させた教育メニューを用意しています。
このようなカリキュラムを行っている医学部は国内でも珍しい部類に入ることから、受験生たちからは大変な注目を集めています。
しかしながら、多くの受験生の方々もご存じのとおり、医学部の入試では一瞬の油断が命取りになりかねない問題だけが課されます。
そのため、入試で白星をあげるためには、高度な学習を長期にわたってし続ける必要があります。
このことから、受験生の方の中には個人レベルの学習ではなく、予備校を活用した高効率な学習の機会を得たいと感じている人も、多いのではないでしょうか。
そういった方々の頼りになるのが、医学部入試の特化型予備校である京都医塾オンライン校です。
京都医塾オンライン校は、医学部入試を突破するために必要な指導を実践し、これまでにも多くの受験生を合格へと押し上げてきた予備校です。
私たちにあなたのリード役を任せていただければ、できる限りの力を尽くして、宿願成就のための教育を実践いたします。
本気で岩手医科大学医学部を目指している人には、同校の合格実績に富んでいる京都医塾オンライン校こそがうってつけです。
無料の体験授業の受付けは随時承っておりますので、この機会に奮ってご参加ください。